川を船で上って辿り着く非日常の世界=
星のや京都・宿泊レポート=
同伴者:夫
目 的:プライベート
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星野リゾート運営の高級温泉旅館「星のや 軽井沢」に続く「星のや第二弾:星のや 京都」が、京都嵐山に2009年12月12日にオープンした。そんな訳で、用事ついでに泊まって来ました。
嵐山の大堰川の湖畔に建つ「星のや 京都」は、コンセプトが「水辺の私邸」。客室はリバービューの全25室。寝室の他に和室がついた部屋、寝室の他にリビングや書斎がついた部屋、2階建てのメゾネットタイプなど、8タイプの部屋があります。
紅葉のシーズンも完全に終わり、寒さで身がすくむこんな時期でも、京都嵐山の渡月橋は観光客で賑わっていた。
京都駅からタクシーに乗って星のやに電話「今タクシー乗りましたけど、どこで降ろしてもらいましょうか?」
「渡月橋渡って、小橋を渡った桟橋を、、、」と繰り返していると「あ、星のやさんですね」とタクシーの運転手は解っているようだった。
星のや京都は、嵐山の船着き場から船で宿に行くので、車を宿に着ける事ができないので自家用車で来ると何かと面倒そうです。そもそも、京都は自家用車で来るところじゃない。
桟橋に到着するとスタッフが出迎えて待合所に案内してくれる。

船着き場には、星のや専用の船があり、若いスタッフが運転する。
お客は、私達夫婦以外に、年齢的には私達と同じくらいの男女。
当たり前のように出ているこの船を運行するにも相当のコストがかかっているだろうと思う。船で行くという非日常は大きいインパクトです。自分の生活上の価値観で安いだの高いだの言うだけでなく、本当の価値を知るためには非日常や感動という形のないサービスの提供にかかるコストも考えて見るようにした方がいいのではないかと思う。
渡し船でなく、エンジンがついているので小型船舶の資格がいるだろうし、、、なんて想いながら船は進んでいった。
また京都嵐山は平安朝より清遊の地として貴族のリゾートであったそうで、カモが泳ぐ大堰川とその景観は和の優雅さを感じる事ができます。
それにしても、台風や大雨の時は、無事に運行できるのだろうか、、、

船内では温かい汁粉を頂きながら、のんびりな速度で大堰川を遡る事約10分、星のや京都が見えてきます。100年前の建築物と周囲の景観を壊さぬように再生されており、景色に馴染んでいた。
船着き場には、出迎えスタッフが5〜6人頭を下げて待っていた。完璧過ぎるほど完璧だと思った。船から宿が見えて、船着き場が見えて来た時点で出迎えスタッフはその場で待機している。船から見えてくる時間を見計らって無線連絡がしてあるのだ。
京都でありながら、見渡す限りどうやらこの建物しかなさそうな景色、この隔絶された感がさらに非日常を盛り上げてくれる。
宿側の船着き場に到着して見上げると景観に調和した味わい深い山肌に沿うように建てられた木造建築が、期待感を煽ってくれます。


月橋メゾネットか、月橋というタイプが予約したかったのですが、人気の為か予約時は空いてなかったので、とりあえず空いている部屋で予約をいれていた。オープン時というのはアッパーな部屋は取りにくく、当日案外空いている事が多い。到着してから、その旨を伝えたらキャンセルがあったとかで、空いているとの事だったので、急遽部屋を移動しました。お陰で2パターンの客室を見る事ができました。
ここ「星のや京都」の平日料金は大人1名1泊25000円〜43500円(食事は別料金)なので、1泊2食の一人当たりの平均単価はこれの倍程度になります、お酒などアルコールを嗜む場合は3倍くらいになりそうです。」それでも、都会のシティホテルのスイートよりもお値打ちだったりします。
最近こうしたホテルスタイルの泊食分離方式をとられる日本旅館も徐々に増えつつあり、1泊2食で見慣れた日本旅館の表示よりもお値打ち感がありますが、選択式はついついオプションを付けたくなるのが人間の心理で、遊び終わった後に案外使いすぎてる事に気がつく訳です。このデフレ時代に1泊2食で値下げモードで苦戦している日本の温泉旅館の価格がいかに良心的で苦労をしているか窺い知る事ができます。
予約時に「何の記念日ですか?」みたいな質問があったので、適当に結婚記念日と入れておいたせいか、シャンペンが置いてあり「ご結婚記念日おめでとうございます」というメッセージが女性支配人の名前で沿えてあった。実は、結婚した日と夫の誕生日と結納の日と、ごっちゃになっていてどれがどれだか覚えていない。けれども、今年は結婚12周年である事は覚えている、12年というと、干支がちょうど一回りする歳月だし、夫と12才離れている私の年齢は結婚した当時の夫の年齢になっているという事。
12年間離婚もせずに夫婦で居られてこうして仲良く一緒に旅行できるのは嬉しい限りです。
客室の鍵はメタリックな輝きがクールでスタイリッシュで外国人受けしそうです。

予約で空いてる部屋で適当に選んだ部屋、、、
この画像では、まだまだ和テイストが強いですが、和が強いのは窓側オンリー

かなりモダンな和テイストですが、いい感じです。
客室のカラーコーディネートは、日本の色を上手に使ってあった。自然と調和した色彩、自然の中にある色が組み合わせてあり、寛げる色彩だった。
それは、ファブリックだけでなく灯りもその配色の中に組み入れて自然なカラーコーディネートがされていた。
西洋人は日本の文化である畳にこだわって和室を望みますが、中国人はこちらのスタイルを好むでしょう。

最初に入ったこの部屋は、誰か好きな相手と一緒ならまだしも、夫と過ごすには閉塞感があった。
夫婦は、距離感が大事なので適度な距離をおける距離が保てる広さが必要だと思います。
相手が何をしているか丸わかりの空間だと逆に落ち着かないからです。
ーーーーー以下、変更後の客室ーーーーー
当日聞いて見ると、キャンセルがあったとかで月橋メゾネットに空室があるという話
早速、そっちに変更しました。
折角、夫婦で来たのだから、適度な距離を楽しみつつ星のやリゾートを満喫したいので…
やはり、日本人はこういう和の空間にホッとします。

ただ、外の自然を眺め無駄に時間を過ごすという実に贅沢な空間です。
時間はお金同様に大事に使いたいものですが、こうして一見無駄と思える時間の過ごし方は、心に贅沢をもたらしてくれるので、決して無駄という訳ではありません。
時間に対する価値観の違いでもあります。

月橋メゾネット、こちらは1階に和室と風呂、トイレ、2階が書斎仕様の和室とベッドルーム


寛ぐにはもってこいの心地よいソファが配置してあります。


夜の雰囲気もまたいい感じです。

基本、全室床暖房のようです。
不便だったのは、トイレが1階にある事と階段が急だった事。これも年代建築を再生したものだから仕方ないけれど、年配の人でトイレが近いと大変だと思いました。


言い忘れていましたが、ここにはテレビという騒音機器はなく、品のいいオーディオ類があるだけです。
旅行に来てまでテレビを見るというのも、猥雑な情報しか垂れ流さないテレビに毒されている証拠。
そのかわりインターネットは無線LANを利用できる。しかし、フリーアクセスなので無防備にしていると同じネットワーク上で簡単にアクセスできてしまうので攻撃にも晒されやすいかもしれない。
テレビないので、花札とかおはじきでもやってゆる〜い夜を過ごして下さいという宿側の配慮が感じられますね。
夕食は、コースがないのでアラカルトで選んでいく、これがまた選びにくい献立となっていた。
お酒がメインな人にはアラカルトでいいが、ちまちまと数種類の料理を楽しみたいという人はやはりコースがいい。
料理も、一品がどれくらいの量なのかわからないし、どれくらい頼んでいいかもわからない。
中には、1時間前までに要予約という料理もあり、それなら事前に食事の前に言うて頂かないと間に合わない、、、
正直言って、この立地で泊食分離にする必要性が感じられない。
都会のホテルと同様にお客が自由に泊まる・食べるという選択ができるサービスという事らしいですが、この隔絶され、周囲には何もないこの場所で、食べる場所を選ぶ選択肢は他にないのに、、、
オープンして1週間に満たないので、しょうがないか、、、
料理も丁寧に料理されており美味しく頂きましたが、これといったインパクトのない料理です。
写真は料理の一部で、他にしゃぶしゃぶと他2〜3品頼みました。
それでも、京食材を使用しているとかで一人当たり20000円〜30000円くらい(飲み物別)の夕食予算となりましたが、料理原価はあまりかかっていない感じです。
こういう場所では、空腹を満たすのが目的ではなく、料理の他にも会話や緊張感など含めて食事時間を楽しむ事が目的ですが、夫婦の場合は会話や緊張感は今更ないので、料理を楽しむ事に集中します。料理は盛り付け、器、味、香など5感で楽しみます。だから、少量づつ多くの料理を楽しみたいのです。
食事はだらだら食べてお腹が膨れましたが、夜中にお腹が空いた時に、我慢する事がストレスになる現代人にとって
ここは、ホテル並に24時間ルームサービスしてくれるので、その辺りは安心です。
24時間ルームサービスは、人間を甘やかしすぎだろ、、、、と夫が言っていた。
朝食は1階の和室で、準備ができると呼んでくれる。

朝食は、9時半に頼んでいたけれど、何か手違いかトラブルでもあったのか1時間程遅れで用意された。
「鍋朝食」がおすすめです。という事だったので、それにしてみた。
夫婦で仲良く朝から鍋というのも、こうして無理矢理にでもセッティングされないとあり得ないので、いい事だと思いました。
逆に、まだよそよそしいカップルには、距離をぐいっと縮めるきっかけになるかも知れないです。

帰り、西洋系の外国人スタッフに「いかがでしたか?ゆっくり寛げましたか?」と声をかけられて複雑な心境だった。日本人でありながら、日本の文化である旅館というサービスを外国人から受ける時代だと思うと寂しい。働く事や努力する事が面倒で、職を転々として我慢もできずわがままで軟弱な若い日本人スタッフよりも、前向きで教育しやすく日本の文化やホスピタリティを理解する外国人スタッフの方が、謙虚で素直な真心が伝わってきて感じがいいです。就職難のこの時代に、こうして日本人の就職口がどんどん失われていく事を思うと複雑な心境になります。
しかし、もとはといえば、戦後経済成長を成し遂げ生活が豊かになり怠け者になってしまい、政治にも無関心だった事が今日の日本を作っているので自業自得でもあるのかも知れません。働き努力をして社会に貢献し、政治などの外部環境の変化へのアンテナを持っている事が大事だと思う訳です。
星のや京都京都市西京区嵐山元録山町11-2 TEL.075-871-0001


