山荘無量塔(九州・由布院)

ホテル派の客層からも指示される安定感のあるホスピタリティ「山荘無量塔」
=無量塔・宿泊レポート=
福岡からJRで「ゆふいん号」で向かう。全席指定のこの電車は割と空いており、前の座席に足を伸ばして目的地まで辿り着いた。
由布院駅に着くと先っぽが二つに割れている形の由布岳が見える。そして馬車の馬がパカラパカラと音を立ててゆっくり歩いていった。お昼を、同宿系列の蕎麦屋「不生庵」でお昼をとり宿に向かう。蕎麦屋から50メートル位上った所に宿はあった。ここ「山荘 無量塔」は、前泊した場所の印象がまったく薄くなってしまう程すべてにおいて強い感動を得る事ができる宿です。

自然豊かな由布岳の麓に「山荘無量塔」はある。全室離れのこの宿の客室は全12室すべての客室が意匠もテーマも異なる。近くにあれば頻繁に利用してしまいたくなる魅力がある。

到着が15時だったのだけれど14時位に到着してしまい部屋の準備が整うまで談話室で時間をつぶした。周辺にはオーナーの趣味という盆栽が沢山置いてあった。なかなかいい盆栽である。聞けば東京で買ってきたとか、、、盆栽はなかなか手入れや管理が難しい。私も盆栽好きでやっていたが、盆栽友達(盆栽の師匠)が脳梗塞で倒れて以来遠ざかっている。盆栽の空間演出、間の取り方、枝の選び方、感性を磨くにはうってつけのいい趣味だと思う。盆栽は技術もさることながらセンスも重要だからね。

談話室には、この旅館で使用されている客室アメニティの他、チョコレートやマスタード、柚子胡椒などが売っている。


ロビー棟の建物は新潟の民家を移築したものだという。古い建物は光と影のコントラストがはっきりしていて写真も大変いい感じのものがとりやすい。新緑に反射する自然の光が建物の中にじんわり入り込む時の色の変化が美しい。

古民家調のロビー棟とはうってかわり客室離れ棟はモダンな建築である。建築コンセプトも私邸の別荘と何かに書いてあったし、別荘っぽいつくりである。

玄関の扉が鋼でできていてクールだ。その扉を開けて中に入ると天井が高くレトロな感じの照明があった。ここでも光の取り入れ方はよく計算されていると思った。
私たちが泊まった部屋は[暁(ぎょう)]という部屋なのですが[あかつき]と読んでしまう。これを[ぎょう]と読む所がセンスなんだなあ

壁の石組みもクールだ。自分の家を作り直すような時はこういう感じのクールなイメージにしたいと思う。壁一面が天井まである窓になっていて自然と一体化している所がこの部屋の良さだろうと思う。まるで自然の中に床を張り、畳を置き岩壁に棚を作って家具を置いたようだ。

畳の上には昼寝用の枕とお腹にかける毛布が用意されている。

ベッドルームは昭和レトロな感じで、脇にある机も作りつけでしっかりしている。

テラスは気持ちいいが、すぐ傍に山があることから夜は虫が寄ってくる。

ここは大浴場がないので各部屋にいつでも入れる温泉がついている。湯量豊富な地域だけあって源泉掛け流しである。ここも、日中は解放にして入ると露天風呂感覚で楽しめるが夜は虫が寄りつくのが難。

洗面台を含めシャワールームの壁や浴室床、浴槽内は研ぎ出しで洗面台や壁はさらに磨きがかけてある。スイッチは真鍮でスタイリッシュである。
洗面台もすべて作りつけの建築家具、細部までスゴイこだわりである。

水をふくめたソフトドリンクは無料
ミニバーは有料

浴衣が1枚+作務衣1枚+半纏+バスローブ
竹のカゴに入れてあるのは歯ブラシなどのアメニティ
新聞は「大分合同新聞」という大変ローカルな新聞
到着時のお茶サービスのお茶請けは黒い団子

夕食は部屋食だった。どうやらこの部屋は夕食は部屋食らしいのだ。離れだというのに部屋食は大変だ。厨房はロビー棟にあるというのでそこから料理を運ばなくてはならない。ロビー棟は食事所でもあり朝食はロビー棟だったから夕食は夕食だけの外来でも受け入れているのだろうと思う。
夕食前に食事所にいって撮影をさせてもらった。食事所にいるスタッフは若い人が多かったが、部屋食であるこの部屋の客室担当は少し年配だった気がする。
親切で接客も慣れており安心できるベテランといった貫禄だが、こういう建物配置で部屋食をできるスタッフはベテランでないと難しいのだろうと思った。
料理は、結構なボリュームで相当苦しいかったが、お肉がやわらかくて美味しかった。
地鶏の鍋も見た目より薄味で美味しかった。
しかし、くどいようだが米だけは温かい地方の米より寒い地方の米がいい、、、

↑見せてもらった食事所

BARは日中は外来客らしき人が沢山いて利用しにくい雰囲気だったが夕方になると人がひけていた。暖炉上にあるやたらでかいスピーカーにはびっくりした。


朝食は食事所、食事所はすべて座敷だがこの部屋はテーブル席だ。
朝食もボリューム満点だった。
山荘無量塔(さんそうむらた)
大分県由布院温泉川上1264-2
TEL 0977-84-5000
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