別邸音信(山口・湯本温泉)

2泊3日の小旅行(2泊目:湯本温泉・別邸音信)
=別邸音信・宿泊レポート=
京都を後にして、山口県に向かった。新幹線は17:00過ぎに新山口という駅で下車した。そこから湯本温泉までタクシーで1時間の場所に「別邸音信(おとずれ)」はあった。まず川の向こうに見えてくるのはこの宿の経営母体である「大谷山荘」ここは16500平米の敷地に二つの宿があり、別邸音信は母体の大谷山荘とはタイプの異なる宿として昨年12月末にOPENしたばかり。そしてこの川を「音信川(おとずれがわ)」というらしい。そのいかにもしっとり感のあるネーミングからして様々なストーリーが出来上がっていく、、、
実に温泉地にふさわしいネーミングの川と微妙な田舎具合がいい、、、、などと思っているといきなり重厚かつモダンなデザインの門構えの奥に玄関が見える、到着時は玄関で慣れた感じのスタッフ3名くらいがお出迎えしてくれた。到着時の人員配置にも手を抜かないどころか、よく教育されたベテランを配置しているようだった。

車を降りると玄関の入り口は、その建物のキャパからすると随分こじんまりした感じではあるが、質感があり別世界への入り口を思わせるような境のような役割でもある。玄関を入ると水盤の庭が見え、その静けさと清らかさを堪能しながらその周囲の回廊を歩き、ようやく寄り付きホールに来る。

寄り付きホールの入り口の扉もまた遊び心のある扉で、期待の深い部分へ誘うかのように扉がある。寄り付きホールに入ると、まず目に入るのが存在感のある大きなチェアである。ここへは靴を脱いで上がるのだが、庭に面して天井も高く開放的な空間で、そこで靴を脱いであがる。それだけのただ通過するだけにしては贅沢すぎる空間だ。

それからロビーラウンジへの扉があり、そこを通って私達はBAR「 OToZuRe」に通され、そこでハーブティとコーヒーでおもてなしを受けた。BARから見る水盤もまた贅沢だった。BARの椅子はカップルチェアのようになっており、微妙な距離感を好む私としては落ち着かなかった。
程なくして、接客係らしきスタッフが迎えにきて客室に案内してくれた。

ここまでのスタッフの連携といい、テンポ良く変わる場面といい気合いの入った宿だと思った。いい流れだと思った。
さずが、わずが18室に投資額25億円、、、建築仕様やパブリックスペースの贅沢な使い方といい、この宿と近いエリアでこの価格と競合する宿は辛いだろうなあ、、、1泊2食、一人35000円〜60000円だから、この料金帯でこの施設を上回るパブリックスペースを兼ね備えた宿はそうそう無いかも知れない。

客室フロアの廊下は吹き抜けとなっており、客室までの同じ床材でも客室手前で名栗仕上げにしてあったりする所にこだわりが感じられる。名栗仕上げの床というのは実に気持ちがいいものだ。ここは寄り付きホールで靴を脱いでからずっと素足で過ごす事になるので床暖房にしてあったり床へのこだわりと配慮が感じられる。

部屋のベランダ部分は広くスペースがとってありちょっとした庭と掘りごたつ式のデッキチェアになっていて夏などは風呂上がりにここでビールという具合に寛げるのだろう。

ホームバーがあってかっこいい。こういうのは飲料などの消費を促す効果があるような気がする
冷蔵庫は2ドアで冷凍室にはアイスペールに氷が入っていた。
冷蔵庫内は充実しており、ミカンのゼリーはサービスだった。

部屋はロフトタイプの部屋でロフト部分はシアタールームになっていた。これだけ広さで寛ぎやすい家具が置いてあったが、ロフト部分のソファに置いてあったクッションやビーズクッションなどホームセンターにもあるものだったのには残念だった。
家具もセンス良く選んではあり、うまく配されていたが、この建物のパブリックの仕様やグレードから考えるとソファとかは、もうちょっとグレードの高い家具をいれてもいいんじゃないかと思った。

部屋の小物、備品の飾り付けは女性らしいやわらかさがあったが、投資額からして、この建物の設計は男性的豪華さじゃないかと思う。

浴衣は普通の浴衣だったが、パジャマはやけに着心地のよいパジャマだった。

シャワールームの強化プラスチック性の洗面器やバスチェアーなどもスタイリッシュな物が選んではあったものの、市場によく出回っているものだったりするものだった。洗面器やバスチェアーは木製でいいような気がするのだけど。

私がお風呂に行った時、誰も入っていなくて一人で貸切状態なのをいい事に撮影しまくり
脱衣場も豪華、シンクに曇り一つないし、水滴一つついていない。ホント手抜きのない宿である。この手抜きのなさは企業レベルのホスピタリティ、家業の延長体質の旅館ではここまで目が届かない場合が多い。
私の友達の化粧品マニアが言っていた。「名も無いメーカーが真面目に頑張っていくら品質がいいものを作っても大手のメーカーの研究開発にかけるコストを考えると大手メーカーの方がより品質のいいものを作るに決まっている」企業というのはそういうものである。
隙のない完璧さ、誤摩化しの利かない品質管理、それが企業が提供するホスピタリティ。
そういう時代になっている、大規模な組織は痒いところに手が届くサービスは難しいと思ったら誤解だ。最近はファミレスだってバカにできない、その辺の小さい洋食屋よりよっぽど研究されて味もいい物が出て来ている。大規模なバックボーンが高品質の商品を作る、そういう時代な気がする。

お風呂独り占め〜
それにしても、食事前の時間誰かお客さんと出くわしても良さそうなものなのに、出くわさない。
これだけバプリックスペースが充実している事とお部屋に露天風呂が付いている事を考えるとお客さんは出歩かないものかも知れない。
お風呂も清潔で気持ちいい〜

お風呂上がりはロビーで相手と待ち合わせ。
この時も、ロビーには他の宿泊客は見当たらなかった。

ライブラリーの棚は照明が橙色でなんともカッコいい。
橙色はなんとなくエルメスちっくなイメージだからだろうか、、、、

《写真:先付と八寸》
先付:新緑豆腐
八寸:食前酒、ちまき寿司、太刀魚八幡巻き、兜海老、厚焼き卵、菖蒲茄子
吸物:ホタテ真丈のうぐいす仕立
向付:いさき、筍、莫大海、生山葵、マグロ、防風、
炊き合わせ:梅貝沢煮、蕗信野田煮、春蕪、小芋、こし油菜、生麩
焼き物:甘鯛若狭焼き、蕗の薹味噌
肉料理:和牛ひれ、ブロッコリー
酢の物:蒸しアワビのサラダ風
赤出し
白ご飯
デザート:メロン、苺、自家製クレームブリュレ
料理は懐石にしては程よい量であった。
夕食事に年配の女性グループを見た。「ああ、他にもお客さんいたんだ、、、」
ここの客層はいい、軽くない。

朝食:かまぼこ美味しかった。

チェックインアウトはここでする。
昨日の夕食の時に女性グループの宿泊客を見たがチェックアウトは熟年夫婦で品の良さそうな夫婦だった。
この宿は、客室数を考えるとそれに対してパブリックスペースの贅沢さは、これまで泊まった中でもダントツだった。
今迄いろいろ行ったが一番インパクトが強く、これ以上のは当分なさそうだ。
ただ、客室内の建築仕様や家具は先日行った「山荘無量塔」の暁の方が上だった。
今回宿泊の部屋
TypeD
10帖和室+サロン+室内バルコニー
主室81平米+室内バルコニー34平米+サロン・風呂26平米
1泊2食 一人60000円
湯本温泉 別邸音信
山口県長門市湯本温泉 Tel 0837-25-3377
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ご参考までに。。。